ninjinblog

気管支拡張症と診断されてから抗生物質漬けの毎日を送っていました。薬を手放すきっかけから、真実探しと自分に向き合う日々のあれこれ・・・

飲み続けた薬が効かなくなって来る時

転院を考えた私は、
通院が大変なので、という理由で、
紹介状を書いてもらい、別の呼吸器内科
専門の病院に通うことにしたのです。


結果的には、今までの治療内容や、病状が
伝わっていないのではないかと、不安になり、
転院することは止めてしまったのですが・・・


その病院で、


抗生物質をこんなに長い間飲み続けているの?
大丈夫なのかなあ。○○先生に今度聞いてみますよ。」

と言われたことが、とても記憶に残っています。


それでも私の長年の苦しみを救ってくれた
○○先生への信頼は、そう簡単には消えるものでは
ありませんでした。



肝臓の数値があがっていたこともあり、
抗生物質を長期常用していることに、
大きな不安を感じるようになった私ですが、
同時に薬が少しづつ効かなくなっていることにも、
不安を感じ始めていました。


薬が効かなくなっていると感じたのは、
風邪を引いて、緊急用のクラビットクラリスを飲んでも、
咳が残ってしまったり、咳が止まっても常に声枯れがあり、
日常の会話をするのにも、億劫な状態になって来たのです。
私の声は聞き取り辛いらしく、聞き返されることが
多いのも心の負担になって来ていました。



抗生物質が効かなくなる−耐性菌の恐怖 吉川 昌之介 氏

抜粋します。

そもそも細菌というものにも、生きていくために必要な仕組みというものがあります。この仕組みの設計図とも言うべき遺伝情報が細菌の染色体の上に乗っているわけで、その仕組みを壊すのが、本来の抗生物質の役割なんです。ところが、細菌が遺伝情報を変えてしまうため、それまでの抗生物質では歯が立たなくなるんです。



クラリスもそうでした。
タンパク質が必要な細菌に対して、その供給を断つ薬です。
細菌の生きて行くための仕組みを壊しているのです。
そうなっては、細菌は生きて行くための手段として、自らの
仕組みを変化して生き延びようとする。
生物が生き延びてきた本来の仕組みでもある訳で、
自然の摂理と言えるのではないでしょうか?


私の気管支に感染した細菌は最初は抑えられたものの、
長期に飲み続けたことにより、徐々に薬にたいする耐性
を身に付けて行ったのではないでしょうか。



最近特に自然の摂理を無視した研究開発が進んでいます。
人間が自然の摂理に踏込む時、それはいつか大きな
代償を支払う事になるのではないかと思わないではいられません。




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