もう一つの治らない病気(とびひ)
私にはもう一つ長年治らない病気がありました。
顔に出来る化膿性の湿疹のようなもので、
とびひと言うのかな?
はっきり病名を聞いてはいないのですが、
化膿性皮膚炎と言うようです。
鼻の粘膜から感染しているようで、
じゅくじゅくすると顔へとびひして、
あっと言う間に数か所に移って行きます。
顔以外の場所や家族などに移ることはありませんでした。
ある日会社で、朝、その湿疹を発見したのですが、
薬を持って来てなかったため、夕方までに
広がってしまい、大変なことになりました。
その日は何も言われなかったのですが、
次の日に、「痛そうでしたね。」と
言われるほど、痛々しい顔だったのだと思います。
なので、顔にその湿疹を発見するや否や
軟膏を塗って止める。その繰り返しでした。
じゅくじゅくした膿を取り除くと
赤くなっていてヒリヒリとした痛みがあります。
薬は副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)であったり、
抗生物質が処方されていました。
私は、内服でも外用でも抗生物質漬けの毎日を送っていたわけです。
この時も先生に
根本的に治すことは出来ないのか聞いてみたのです。
根本的に治すことは難しい。
薬をずっと飲み続ける方法もある。
と言うものでした。
あ~あ、これも治らないのか・・・
年を取ってくると、だんだん治らない病気になるものなんだ。
だから病気と上手く付き合って行くしかないんだなあ。
そんな気持ちになったのを覚えています。
何かがあって、薬が手に入らなくなったら
私はどうなってしまうんだろう?
そんな病気を二つも抱えて、
私はため息とともに、
仕方がない、他に方法がないと
思っていたのでした。